今年も眩しい季節がやってきた!紫外線注意報!

2016年7月4日(月)

 

日に日に汗ばむ陽気になってきました。しかし夏が近づくにつれ、気になるのは紫外線。真っ黒に焼けてしまうのはもちろん、お肌が荒れてしまうのも心配です。

大事なのは早めの日焼け対策!改めて紫外線による人体への影響を知り、お日様と上手に付き合っていきましょう。

 

kenko18_1

 

どうして「日焼け」をしてしまうの?

 

太陽の下に長時間居ると、手や顔の色が変化してしまう「日焼け」。なぜ日焼けという症状が起こるのでしょうか。それは太陽光線に含まれる「紫外線」という目に見えない光のせいなのです。

 

紫外線を浴びすぎると、細胞の中にある遺伝子が傷つきます。肌は遺伝子の破壊を防ぐために、「メラニン」という茶色の物質を作ることで、遺伝子を守ろうとします。そのため、日光が当たった箇所だけはっきりと肌の色に差がでるのです。

 

また、紫外線の怖さは日焼けだけではありません。紫外線は皮膚の奥まで届き、コラーゲンを破壊してシワを作りやすくするのです。

 

 

なぜ「赤く焼ける人」と「褐色に焼ける」人がいるの?

 

日焼けのタイプには個人差があります。

それは紫外線に反応してメラニン色素を合成する能力の差が関係しています。

肌が赤くなりヒリヒリするタイプの人は、メラニン色素の合成量が少ないです。そのため、肌が黒くなりにくく、遺伝子の傷が修復しきれずに痛みを伴います。

肌が黒くなるタイプの人は、メラニン色素が大量に合成され、どんどん褐色に肌が変化していきます。

 

 

紫外線を浴びすぎるとどうなるの?

 

<健康編>

 

白内障

紫外線は角膜を透過して水晶体で吸収されます。そのときに水晶体のたんぱく質に異常を起こし、瞳を濁らせます。

 

皮膚がんの進行

紫外線から肌を守るために作られたはずのメラニン色素が、遺伝子に突然変異を起こし、癌を作り出します。

 

免疫力の低下

紫外線によって傷ついた肌は免疫力も低下しているため、侵入してきたウイルス等には一時的に対処できなくなります。

 

<美容編>

 

シミ

紫外線から肌を守るために作られたメラニン色素が肌に残ると、シミになります。

 

そばかす

遺伝で受け継いだそばかすの素が、紫外線によって活性化されることで、色素沈着が起こると考えられています。

 

シワ

年齢を重ねてできるシワとは違い、紫外線に当たり続けることで肌の弾力が失われてできるものです。しわができることで年齢以上に見えてしまうことも。

 

日光と上手なお付き合いをしましょう!

 

浴びすぎると良くない紫外線ですが、完全に日光をシャットダウンして部屋に引きこもる必要はありません。紫外線には身体に嬉しい点もあるのです。15分程度の「日向ぼっこ」で気持ちのよい時間を過ごしましょう!もちろん日光にあたる際は、日焼け対策を忘れずに!

 

紫外線がもたらす効果!

 

ビタミンDを生成する。

皮膚内で作られるビタミンDは、日光に当たる事によって生成を促進されます。

このビタミンDは、腎臓と肝臓の働きに効果があると言われています。またカルシウムの吸収を促すので、骨が強くなるという効能があります。

 

殺菌作用

紫外線には殺菌作用があるため、調理に使う道具や洗濯物、布団の雑菌やカビを殺すことができます。特に1日の3分の1を過ごす布団は、晴れた日にしっかりと干して殺菌しましょう。

 

うつ病予防

日光に当たればセロトニンという精神を安定させる物質が増加し、精神を安定させることができるといわれています。自分の好きなペースで散歩をするなどして、ストレスを減らしましょう。外出時は日焼け対策をお忘れなく!

 

紫外線対策を今すぐ始めよう!

 

どこに行っても降り掛かってくる紫外線。紫外線から身体を守るためには、紫外線の正しい対策法をしっかりと学ぶ必要があります。肌に直接日光が当たらないように心掛けて、夏の外出を思い切り楽しみましょう!

 

・抗酸化物質を豊富に含む食品を摂る…バナナ・にんにくレンコン・茶葉など

・日陰を歩く…直射日光をなるべく避けて歩きましょう。

・日傘・サングラスをする…頭部は紫外線を一番受ける場所!直射日光から守りましょう。

・肌を出さない…黒い服は紫外線を通しにくくしてくれます。

・こまめに日焼け止めを塗る…~2時間おきにしっかりと塗りなおしましょう。

 

油断するほど老化が加速する!?

紫外線による健康の害は、日光に当たる量の蓄積によって起こります。そのため短時間の外出だからと油断して日焼け止めを塗らずに外出してしまうと、肌の老化はどんどん加速していきます。

また曇りや室内など日光を遮るものがあっても油断は禁物です!「常に紫外線を浴びている」という意識を持ちましょう。

 

こんな時は、特にご用心!

・紫外線は地面に反射する!

・室内にも紫外線は窓から入ってくる!

・通勤などの短時間も紫外線を浴びる!

・曇り・雨でも紫外線は肌まで届く!

 

子どもたちを紫外線から守りましょう

 

kenko18_2

 

年齢が低いほど紫外線のダメージは大きい!

 

世界保健機構(WHO)が、子供の紫外線対策の必要性を訴え続けています。

子供に紫外線対策が重要な理由として下記の5点を挙げています。

 

1、 子供時代は細胞分裂も激しく、成長が盛んな時期であり、大人よりも環境に対して敏感である

2、 子供時代(18歳未満)の日焼けは後年の皮膚がんや眼のダメージ(とくに白内障)発症のリスクを高める

3、 生涯に浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びる

4、 紫外線被ばくは、免疫系の機能低下を引き起こす

5、 子供たちは室外で過ごす時間が多いため、太陽光を浴びる機会が多い

※WHO Sun Protection-Primary Teaching Resource- Preface より抜粋。

 

どんなに暑い日でも関係なく外に飛び出す子どもたち。夏には長い夏休みもあり、プールや海に行く機会も増えます。そのぶん紫外線を浴びる量は大人以上。日焼け対策は親だけではなく、子どもたちにもしっかりと行いましょう!

 

子どもの日焼け対策

 

・こまめに日陰に入るようにする。

・コンクリートの上は避け、芝生や土の上で遊ぶ。

・肌にあった日焼け止めをこまめに塗る。

・上着、タオルなどで皮膚を覆う。

 

 

紫外線を浴び過ぎてしまったら?

 

気をつけてはいても、日に焼ける場合もあると思います。ヒリヒリする場合は焼けた場所を冷やすなどして、放置せずに速やかに対処しましょう。

また日焼けをしているときは、肌がとてもデリケートな状態になっています。普段はあまり使わないボディクリームなど、お肌に合うかわからないものの使用はなるべく控えましょう。


この記事の投稿者

mitsuyasu
mitsuyasu
ステラ漢方のホームページ、ステラ広場(コラム)のデザイン担当。 お役に立てる情報をWEBを通して発信していきます♪
最新記事