あなたのお雛様のお顔、覚えていますか?

2016年3月11日(金)

こんにちは!ステラ漢方の岩瀬です!

2月も残すところ数日となり、梅の花が見頃の3月が近づいてきております。

 

私たちステラ漢方のある福岡県の名所の1つ『太宰府天満宮』。

こちらは梅の名所でもあります。

 

境内では約6,000本の梅が咲き乱れ、圧巻の景色です!

 

本殿に向かって右側に鎮座しているご神木の『飛梅』は、伝説では菅原道真公を慕って京より一夜で飛んできたと伝えられています。

 

 

私も毎年梅を見に行っていますが、実は梅よりも心を惹かれるのは、お茶屋さんのぜんざいと甘酒…。

 

毎年、主人に『花より団子…』と呆れられています。

 

 

それはさておき、3月といえばひな祭り。

3月3日は、旧暦では4月9日にあたり、桃の花が見頃を迎える『桃の節句』と呼ばれております。

 

そこで今回は『ひな祭り』についてご紹介致します。

是非ご覧ください。

 

【男雛と女雛の並び方にも境界線が?】

前々回のお雑煮の記事でご紹介しましたが、お餅の形は歴史の流れに合わせて東西分裂が起こっていました。

 

そして、どうやら雛人形の並び方にも境界線があるようです。

 

日本では、古くから右より左に座る方が格が高く、京都や関西では古来の慣わしに添って男雛はおひな様の左側に座ります。

しかし、現在の主流となっている関東雛では並びが逆になります。

 

では、なぜ逆になったのでしょうか?

それは明治維新より後の、日本の西洋化が関係しているようです。

 

文明開化以後、近代化の進む日本では、諸外国の「右が上位」の慣習が取り入れられました。

その後、大正・昭和天皇がご即位される際にこの西洋スタイルで立たれ、そこからこの慣習が一気に広まったそうです。

お餅の形と同じように、現代日本の中心となっている関東では時代の流れに合わせたスタイルに変化し、古くからの都である京都周辺では日本古来の伝統を重んじた並びになっているのですね!

本当に日本の歴史は面白いです。

少し話がそれますが、わたし岩瀬の趣味は陶芸です。

そこで、今回の桃花レターで紹介したいと思って、おひな様を手作りしました!

でも、あと少しのところで本焼きが間に合わず…。

 

ひとまず、色付けが終わったおひな様を京都風に並べてみました!

 

未完成ではございますが、どうぞご覧ください。

 

▼スタッフ岩瀬手作りのお雛様の写真はコチラ
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完成品が見たい!とのご希望があれば、後日ぜひ岩瀬までお声掛けくださいね!

喜びます…♪

 

【柳川のおひな様 さげもん】

有明海に面する福岡県『柳川市』。

 

川下りとうなぎが有名な町ですが、実は『さげもん』と呼ばれるつるし雛でも有名なんです。

 

むかし、人生50年と言われていた時代、女の子の無病息災や良縁を願って、1年でも長生きして欲しいと着物の切れ端で縁起の良い小物を51個作り飾ったそうです。

 

おひな様人形は女の子の身代わりとして1人1つと言われていますが、このさげもんは親から子、子から孫へと先祖代々受け継がれて行きます。

 

ころんとしたさげもんがずらりと並ぶ姿は、また違った可愛さがあります。

 

3月の柳川市は、おひな様水上パレードなど多くのイベントで盛りだくさんです!

 

お近くにお住まいの方はぜひ遊びに行かれてはいかがでしょう?

 

▼柳川市のさげもんの写真はコチラ(柳川藩主立花邸「御花」にて)
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【『うれしいひなまつり』の世界へ!】

 

『あかりをつけましょぼんぼりに~♪』

 

誰もが1度は口ずさんだことがあるかと思うこの1曲。

 

実は、この歌の歌詞には大きな間違いがあるそうなんですが…ご存知でしたか?

 

その間違いとは、2番の冒頭『お内裏様とおひな様~♪』の部分。

 

何が間違いなのかというと…

実は『お内裏様』とは男雛のことを指すのではなく、男雛と女雛を合わせた総称として『お内裏様』と呼ぶのだそうです。

つまり、『お内裏様とおひな様~♪』だと、男雛1人におひな様が2人…。

なんとも修羅場のような状況になっています…。

国民的な童謡にもこのような間違いがあったんですね。

 

そしてもう1つ、この『うれしいひなまつり』のメロディーは海を超えメキシコで愛されているそうです。

 

1960年代にメキシコのラテン音楽グループ、ロス・パンチョスが『悲しきみなしご』というタイトルでカバーしているのですが、日本の童謡とクレジットしないままヒットしたため、原曲が日本の童謡であると知っているメキシコの方は少ないとのこと。

 

私も聞いてみましたが、歌詞はスペイン語ですがメロディーはそのまま。

 

琴などの日本の楽器も使われている様で、雅な雰囲気がそのまま残っておりました。

 

メキシコに旅行に行った時や、メキシコの方との話題に困ったときには『うれしいひなまつり』を流してみてはいかかでしょうか…?

 

▼岩瀬家のおひなさまの写真はコチラ
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さて、今回のテーマ『ひな祭り』はいかかでしたか?

 

やっぱり日本の文化は面白い!

 

まだまだ奥が深そうです。

 

それでは、次回は宮崎がお届けします。

お楽しみに!♪


この記事の投稿者

mitsuyasu
mitsuyasu
ステラ漢方のホームページ、ステラ広場(コラム)のデザイン担当。 お役に立てる情報をWEBを通して発信していきます♪
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