ココロもカラダも元気になる!あなたのツボを見つけよう!!

2016年5月16日(月)

肩がこったときに肩から首にかけてもんだり、頭痛のときにコメカミを押さえるなどのしぐさを自然にやっていませんか?そんな時、私たちは無意識にツボに手を当てています。そもそも、『ツボ』とはどんなものでしょう?体に不調が現われたとき、なぜ『ツボ』を押すのでしょう?今回は、そんな『ツボ』について特集します!
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そもそもツボってなに?

 

私たちの身体には、各々の働きを伝える通り道が網の目のようにはりめぐらされています。東洋医学では、この道を「経絡」と言います。経路は全身の器官の協調やバランスを保ち、円滑に働かせる役割がある道すじです。

また、「気・血・水」の流れを整え、臓器を連結し、生命を維持するのに重要な循環路と考えられています。この、経絡のポイントとなるところがツボ(経穴)なのです。

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どうしてツボを刺激するの?

 

ツボは経絡の要所であるとともに、内臓・器官と皮膚との連絡窓としても機能しています。体調が悪くなっている部分と関連したツボは、あらゆる形でSOSの信号を送っています。  皮膚が硬い、痛い、冷えているなど触ってわかるものもあれば、皮膚の色がくすんでいたり、皮膚が赤くなっていたりして見た目で分かるものもあります。

ツボが発信する信号によって、目に見えない経絡や内臓の不調に気づくこともあるのです。こうした信号に応えてツボに刺激を与えることで、血液の流れや経絡の働きが良くなり、内臓・器官の活動も本来の働きを回復することにつながります。
病気になってしまう前に…
東洋医学では、病気が発症する前にその芽を根絶する『未病』という考え方があります。 未病とは、「まだ病気とは言えないものの、なんとなく体の調子が優れない」という状態のことです。体に具体的な病気の症状が現われる前に、ツボからSOS信号が出ます。信号に気づいたら、そのツボを押して体のめぐりを整えましょう。また、肩がこった、首が重い、そんな症状が現われたら、ストレスや筋肉痛ばかりを考えるのではなく、体全体の機能の低下も疑ってみてください。そうしたツボのSOS信号は病気の兆しとも言われているのです。

 

自分のツボを知ろう!

 

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「なでる」「つまむ」「押す」という3つの方法を組み合わせて、気になるツボの周囲を探ってみてください。固まっていたり、冷えていたり、ハリがなかったりと、ツボからのサインが出ている場所があるはずです。ツボの場所は人それぞれ微妙に異なる為、最初はツボの位置を探し出すのに時間がかかることもあります。感覚がなれるまでは、「ここだ!」という部分が見つからなくても、目安となる部位の一体をこまめに刺激することで十分に効果は得られます。

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ツボを刺激する方法は主に3つあります。部位によって一番気持ちのいい方法を選ぶことが大切です。

痛みがあまりにもひどいときは、「さする」だけでも十分な効果を発揮します。また、長時間同じところを刺激するよりも1箇所あたりの刺激を10分間程度にし、時間を置いてからまた刺激をするほうがより効果的だと言われています。

 

すぐにほぐしたいからと言って、力まかせにしたり長時間同じところばかり刺激しすぎると、炎症がおきたり、筋肉を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。

 

 

これだけは抑えたい!4つの万能ツボ

 

長い年月をかけて発見されてきたツボ。WHO(世界保健機構)に認知されているツボの数は、なんと361ヶ所!!さらに、まだWHOに認知されていないだけで人間の体にはもっとたくさんのツボがあると言われています。

今回は絶対におさえておきたい4つのツボをご紹介したいと思います。

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陳代謝を活性化させ、体の生命力を呼び起こす滋養強壮のツボ。

 

頭痛、耳鳴り、めまい、鼻づまりといった頭部の諸症状によいとされています。また自立神経とも繋がっているため、不眠や精神的ストレスによる体の不調を和らげる働きもあります。

 

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体の様々な神経が交わる点に位置し、頭部の諸症状やストレスに効果的なツボ。

 

ここを刺激することで体内に溜まった余分な水分や老廃物を排出しやすくなります。また、元気が湧かない、疲れやすいといった症状に効果をもたらします。

 

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体の要である腰の痛みを、腎の気を充実させることで緩和する。

 

腰痛のほか、腎臓、膀胱、生殖器、大腸などの疾病に効果があるとされています。また、腎臓機能の低下はリウマチを引き起こす一因とも言われています。手足や足の関節のこわばりで悩んでいる方も是非試してみてください。

 

※ツボ押しは適度な加減で行ってください。あまりにも痛みがひどい時は専門医に相談しましょう。

 

 

このツボが知りたい!

 

三陰交

くるぶしから指4本分上にあるツボです。押すだけでなく、ドライヤー などで温めるのも効果的です。

 

承泣

眼球のすぐ下の骨のところ。左右のツボを、人差し指で軽めに押します。強く押しすぎないように注意してください。

 

晴明

鼻の付け根と目頭との間にあります。人差し指でもんでください。

 

天枢

へその両脇に指3本分外側にあります。朝、布団に寝ながら左右両方の「天枢」を時計回りに円をかくように押しもむと効果的です。

 

梁丘

ひざの皿の外側から指3本分上にあります。足の血行が促進されるだけでなく、冷え性にも効果的です。足三里と合わせて押すことで、よりスッキリとしやすくなります。

 

 

ツボの気になるQ&A

 

Q:ツボを押してから効果が現われるまでにどれくらいかかるの?

 

A:その人の体質やそのときの体調によっても異なりますが、代謝が活発な人の方が早く効果が現われる傾向にあります。少しの時間でも毎日続けることで、体質改善されやすくなります。

 

 

Q:ツボ押しの効果を高める方法って?

 

A:ツボ指圧は、親指の腹を使って3~5秒間「痛気持ちいい」程度に刺激するのが基本です。息を吐きながら押し、吸いながらゆっくりと力を抜くリズムが理想的です。ツボ周辺が炎症を起こしていなければ、温めてから刺激を与えると血行が促進され、よりいっそうの効果が望めます。

 

 

Q:ツボを押してはいけないときはあるの?

 

A:飲食後30分以内やサウナに入った後、高熱を出しているときや飲酒後は血圧を必要以上にあげてしまう恐れがあるため、控えるようにしてください。また、妊娠中の時、特に安定期前の5ヶ月間は血行をよくするツボや子宮を収縮させるツボ押しは母体や赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性があるので、控えてください。

 

 


この記事の投稿者

mitsuyasu
mitsuyasu
ステラ漢方のホームページ、ステラ広場(コラム)のデザイン担当。 お役に立てる情報をWEBを通して発信していきます♪
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