スキンケアが必要な理由、”素肌力”について

2019年4月26日(金)


 
 
スキンケアの3大目的は、「清潔」「乾燥対策」「紫外線防止」です。

これらによって、肌は生まれつき備わっている力を発揮できます。

 

今回は、私たちの肌にもともと備わっている力、“素肌力”についてご紹介していきます。

 

 

肌が生まれ変わる力「ターンオーバー」について

 

表皮と真皮の間にある基底層で生まれた細胞は、表面に上がっていくにつれ、有棘細胞、顆粒細胞と形を変えていきます。

この過程で、潤いを保つヒアルロン酸や、フィラグリンといったNMF(天然保湿因子)の素、セラミドやコレステロールなど表皮の隙間を埋める細胞間脂質を生成します。

 

これらのおかげで肌は潤うことができ、バリア機能も機能します。

しかし、この表皮が生まれ変わる仕組みの力が弱まって周期が長くなるとこれらの生産力が低下します。

 

細胞が押し上がっていく力も弱まり、表面は常に古い角質が敷き詰められた状態になります。

カサカサして角質同士の間に隙間ができたり、セラミドなどの量が減って表皮がスカスカになったり、水分保持力&バリア機能が大幅に下がります。

 

ターンオーバーの周期が遅れる大きな理由は加齢です。

そのため、完全には抗えませんが、適切なお手入れで理想的な周期に近づけることが可能です。
 
ターンオーバーの流れ↓
 
 

 
表皮の下、真皮の上にある基底層。ここで基底細胞が生まれ、ターンオーバーがスタートする。
 
 

 
次々に細胞が生まれることで、先に生まれた基底細胞が押し上げられ、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞と形を変えていく。
 
 

 
角質細胞が表皮の最表面にくると、役目を終えて、はがれ落ちる。ここまでが平均28日。

 

 

20代を境にターンオーバーの周期の日数は増えていく

 

年齢を重ねると、いろいろな肌機能が落ちていきますが、ターンオーバーも低下して、サイクルがどんどん長くなっていきます。

20代のころは、28日だったのに、30代では40日、40代では45日、50代では、20代の約2倍の60日もの時間がかかるようになります。

 

潤いを溜め込む力のない、メラニンを含んだ古い角質が肌にいつまでも滞在することになり、表面がゴワついて潤いをキープすることができず、乾燥してくすんだ肌になってしまいます。

また、バリア機能も弱まるために、紫外線や汚染物質などの刺激が肌に入り込みやすい状態になり、老化のスピードも加速してしまいます。

 

 

 

ターンオーバーを高める方法

 

ターンオーバーについての説明の時にも書きましたが、ターンオーバーを遅らせる大きな原因は、加齢です。

血液の循環がうまくいかなくなり、細胞の生成力が衰えることに起因します。

加齢には抗えないとはいえ、代謝が上がるものを食べたり、お風呂に浸かったり、マッサージをすることなどで循環をよくすることは効果的です。

 

その他には、スクラブや専用の美容液といった化粧品を用いて、物理的もしくは科学的に細胞がはがれる力を引き出すケアもしたほうがよいでしょう。

継続的なお手入れと、代謝を意識したバランスのよい、たんぱく質が豊富な食事で、理想的な周期に近づけることは可能です。

 

 

ターンオーバーが早いとどうなる?

 

スムーズなターンオーバーによって、表皮が常に新しい細胞で満たされ、潤いを守る力も高いのならば、そのリズムはより早いほうが良さそうに思えますが、それは間違いです。

 

まだ表面に出るべきではない未熟な細胞が出てきてしまうと、外的刺激から守るバリア機能が十分に発揮できません。

紫外線などの影響を受けやすくなり、乾燥や肌のトラブルが起こってしまうのです。

 

基本的にターンオーバーは自然には早まりませんが、アトピー性皮膚炎などの疾患がある場合や、強いピーリングを行ったり、頻繁に角質ケアをし過ぎるなどの誤ったケアをした場合に起こります。

 

 

参考文献:いちばんわかるスキンケアの教科書


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