肌の役割について

2019年3月15日(金)


 
 
前回のBEAUTY COLUMNは、“正しいスキンケアについて”ご紹介いたしました。

今回は、”肌は何をしているのか”、”肌は何からできているのか”、といった
「肌の役割」についてご紹介していきたいと思います。

体の健康とも深く関わっておりますので、しっかりとケアしていきましょう♪

 
 
肌の役割1 バリア機能  

肌は外気と体が接している境界線であり、その第一の役割がバリア機能です。

バリア機能とは、体内に異物が入るのをブロックする働きのことで、細菌やウイルスなどの侵入を阻止して感染や病気を予防し、紫外線によって細胞のDNAがダメージを受けるのを防ぎます。
 
このバリア機能の最たるものがもっとも外側にある表皮です。

約0.2mmと、とても薄く、ラップのように全身を覆って外気から体を守っています。

 

表皮の中でも一番上にある角層は、角質細胞といわれる、ウロコのような細胞がみっちりと並び、物理的に外的刺激を遮断します。

さらに、角質細胞の隙間を、セラミドやコラーゲンなどの細胞間脂質が埋め、微生物やアレルゲンが入り込む隙を与えません。

また、水分が体の外へ逃げないようにするのもバリア機能の役割です。

角層にあって水分をキープするNMF(天然保湿因子)や皮脂や汗で構成される皮脂膜も、バリア機能も担っています。
 

 
 
豆知識

肌は、表皮とその下にある真皮や皮下組織から成り立っていて、部位によって厚みや構成は異なります。

顔は、表皮と真皮を合わせた厚さは、顔全体で平均約2mm。激しく動くまぶたはもっと薄く、0.6mmで、ティッシュ1枚分しかありません。

一方、手のひらは表皮だけで約1.1mmもあり、外的刺激から守るために角層が厚くなっています。

 
 
肌の役割2 新陳代謝機能  
肌が生まれ変わらなければ、肌の表面は水分保持力の低い、古い角質細胞で埋め尽くされてカサカサになり、紫外線を浴びて生成されたメラニンは排出されることなく、肌はくすみっぱなしになってしまいます。

 

きちんと新陳代謝が行われている肌は、古い角質がスムーズにはがれ落ち、フレッシュでクリアな角質細胞が常に表面に並びます。

その中には、NMF(天然保湿因子)などの水分保持を担う成分が満ちていて、健やかでみずみずしい状態をキープできます。

 

さらに、体の中で使われて不要になった水分を、汗腺から汗として排出するのも肌の役目です。発汗作用により、体内の水分バランスが適切に保たれます。

また、肌には血管やリンパ管が張り巡らされていて、体中に必要な栄養を届け、不要になった老廃物を回収するという役目も担っています。

これらすべてが正常で健やかに機能して、肌も体も健やかでいられるのです。
 

 
 
肌の役割3 体温調節機能  
肌の役割2のところで、“汗は体内の水分バランスを調節するもの”といいましたが、汗には“体温を一定にコントロールをする”というもうひとつ大切な任務があります。

気温などの影響で、体が熱いと感じたときには汗を出して体の中に溜まった熱を放出し、体温を下げて平熱を保とうとします。

もし汗が出なければ、体の中に熱がこもってしまい、熱中症を悪化させる原因になったり、逆に体内に溜まった余分な水分のせいで冷えを招くこともあります。

一方で、寒いと感じたときには、真皮層にある立毛筋がキュッと縮み、鳥肌が立った状態になります。

熱の放出を最小限にして体の中にある熱をキープし、冷えから体を守ります。

私たちが、急激な温度の変化にも速やかに順応できるのは、肌のおかげなのです。

 
 
肌の役割4 センサー機能  
五感のひとつの触感は、肌に備わった感覚で、熱い・冷たいといった温度や、痛みなどの痛覚を感じることができます。

“何かにあたった”“触れられた”“心地よい”といった感覚も、痛覚の一種とされていて、これらをまとめて温痛覚といいます。

 

この温痛覚を感知するのが、マイスナーと呼ばれる真皮の中にある神経細胞で、
ここが温痛覚を察知して信号を出すことで、それが脊髄や脳に届き、体温を適切にコントロールする機能が働いたり、
危険から身を守る反射神経が発揮されたり、リラックスが促されたり、という作用が起こります。

スキンケアで心地よさを感じると肌にいいホルモンが分泌されるというのも、このセンサー機能が発端となっているのです。


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