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▼役立ちコラム

■アルコール性脂肪肝

大量の酒を長い期間にわたって飲みつづけると、肝臓内に脂肪がたまってきます。肝細胞のなかに中性脂肪が病的に蓄積されるのです。 なぜこのようなことが起こるかというと、アルコールによって肝臓細胞の働きが狂わされ、脂肪代謝に異常が生じるからです。つまり、肝臓以外の体内の脂肪組織から脂肪が動員される一方、肝臓内でも脂肪の合成が促進され、それらがうまく利用されないままたまるわけです。

◎自覚症状
脂肪肝になっても自覚症状はありません。時に食欲不振・体のだるさ・体重減少・吐き気などがみられることもありますが、脂肪肝の初期にはむしろ出現しないことのほうが多く、つい気が付かないまま経過することがよくあります。

◎予防・治療
アルコール性脂肪肝なら、アルコールの摂取をやめれば肝機能は徐々に改善されてきます。おもしろいことに、ビールのようなアルコール濃度の低い酒をたくさん飲むと、脂肪肝になりやすい傾向があります。
食事療法は、高蛋白・低脂肪・低エネルギーが一応の原則です。肝炎などとは異なり運動制限はむしろ有害です。つらい食事制限を経験することなくお酒と付き合っていくために、もともと肝臓の薬として開発された「肝パワー」を、私は自信を持っておすすめします。

■アルコール性肝炎に気をつけよう

かなり大量の飲酒を続け、それがさらに過度になったのを契機に起こることがあるのが急性アルコール性肝炎です。

◎自覚症状
軽い肝臓の腫れ以外は肝機能検査の成績もほとんど変化がなく、自覚症状がないまま経過していることも少なくありません。
◎特徴
急性アルコール性肝炎の場合、肝細胞の変性壊死が認められます。重傷の場合はそれが広範囲にわたり、劇症肝炎のように肝萎縮症が起こって生命が脅かされることがあります。
◎予防・治療
まず断酒という患者の意思力がからんでくるので、入院が望ましいと言えます。食事療法は、肝臓への脂肪の蓄積の程度が考慮されなければなりませんが、高蛋白・高エネルギー・高ビタミン食をとることが大事です。

■アルコール性肝硬変

アルコール中毒やそれに近い状態、あるいはアルコール性脂肪肝で肝臓が徐々に障害されつつあるとき、その上にさらにアルコールのよる刺激が何回となく加重されると、肝細胞の変性壊死が促進されます。そして、そのような状態が続くと、肝臓に線維の増殖が起こって、肝硬変の始まりです。

◎肝硬変による死亡率
各国のデータによると、アルコール消費量と肝硬変死亡率との間には密接な関係があります。1977年を中心にした年間一人あたりのアルコール消費量を見てみると、フランス・ポルトガル・スペイン・ドイツ・スイスといった国々が上位を占めています。これに対して肝硬変の死亡率はポルトガル・フランス・スイス・アメリカ・ドイツなどが高い数値を示しています。

◎肝硬変になりたくなければ
アルコール性肝硬変は、アルコール代謝の生理的限界を超えた状態が大体15年以上続くときわめて高率に発生すると言われています。
アルコール代謝の生理的限界は、一日量にして160グラムです。したがってビールなら大ビン6本、日本酒なら6〜7合を毎日飲みつづければ十数年後にはになる計算です。
一応安心の領域は、飲酒量が生理的限界の半分以下に抑え、少なくとも週休2日をとりいれると良いでしょう。



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