呼吸を変えて健康な体に生まれ変わろう!

2016年6月13日(月)

あなたの呼吸は深いですか?浅いですか?実は、現代人の呼吸は殆どの人が浅いと言われています。元々浅い呼吸しか知らないので、呼吸が浅いことにすら気づいていない人が大勢います。正しい呼吸法を知らないために、私たちは知らず知らずのうちに酸欠状態になっているのです。
呼吸が変わるだけで、改善される体の不調がたくさんあります!

 

そこで今回は、正しい呼吸に目を向けてみました!!

 

体に酸素が足りないと…

 

・・・脳の酸素消費量は全身の20~25%。集中力・思考力の低下や不眠を招く。

 

・・・眼精疲労や頭痛に繋がる。

 

冷えやこり・・・筋肉が酸欠になると血流が悪くなり、体が冷えて代謝が落ちやすくなる。老廃物も溜まりやすくなり、結果的に冷えや肩こりが起こる。

 

腎臓・・・脳についで酸素を多く消費するため酸素不足になりやすい。低酸素に非常に弱い臓器。

 

けが・骨折・捻挫・・・筋肉や靭帯の損傷や骨折などで傷ついた細胞を再生するには、多くの酸素が必要。酸素不足により、回復に時間がかかる。

 

皮膚・・・ 皮膚が酸素不足になると、シミ、しわ、くすみが出やすくなり、老化しやすくなる。

 

・・・酸素がしっかり入らない状態の肺胞は、次第に機能が衰え、膨らみにくくなる。そのため、慢性的な酸欠に繋がる。

 

肝臓・・・様々な栄養素を代謝、貯蔵するだけでなく、解毒や排泄などの、生命の維持に必要な多くの働きを行っている肝臓。酸素不足になることで、代謝が落ち、免疫機能も低下してしまう。

 

 

人間は、食べ物がなくても水さえあれば、1ヶ月は生きていけると言われています。しかし、酸素がなければすぐに心肺停止になり、体の機能が正常に働きません。全身にある約60兆個の細胞は、酸素をエネルギー源としています。つまり酸素不足の状態が続くと、細胞がフル活動できなくなってしまうのです。

 

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肺の本当の大きさを知っていますか?

 

ではさっそく、自分の呼吸を確かめてみましょう!

もし全身鏡があれば、自分の姿を映してチェックしてみてください。

 

(1)肺が空っぽになるまで息を吐ききり、ゆっくりと大きくもうこれ以上吸えないという限界まで息を吸う。これを2~3回繰り返す。

※息を吸うときに自分の体のどこがどのように動き、膨らんだかを覚えておいてください。

 

 

(2)肺の大きさは上は鎖骨を少し超えたあたりまで、下は助骨の底辺近くまで、大きく広がっています。

(1)と同様、肺が空っぽになるまで息を吐き、ゆっくりと大きく息を吸う。これを2~3回繰り返す。

※息を吸うときに自分の体のどこがどのように動き、膨らんだかを覚えておいてください。

(1)と(2)では体の動きが変わったことも気づきましたか?(2)では鎖骨付近や助骨の下まで膨らんだのではないでしょうか。

 

 

(3)肺は背中側まで大きく広がり、背骨の真ん中あたりまで広がっています。

(2)と同様、肺が空っぽになるまで息を吐き、ゆっくりと大きく息を吸う。これを2~3回繰り返す。今までのステップよりも大きく、深い呼吸を心がけましょう。

今回は、ステップ2の時と比べて、肺が背中まで大きく広がったことを感じられましたか?変化を感じられたら、大きな呼吸ができたということです。

 

肺をイメージするだけで呼吸が変わることを、不思議に思う方もいると思います。実は、人間の体は自分の持っているイメージで動かされています。呼吸に対して正しいイメージを持つことができれば、正しい呼吸ができるようになるのです。

 

 

全体呼吸で心と体を元気にする全体呼吸

 

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腹式呼吸が健康に良いという話を聞いたことがある方は多くいると思いますが、“全体呼吸”は知っていますか?腹式呼吸は「息を吸いながら、お腹を大きく膨らませる」という認識ではないでしょうか。空気が入る肺があるのは胸なので、実際にはお腹に空気を入れることはできません。腹式呼吸でお腹に空気を入れようとすると、本当はお腹に空気が入らないのに無理やり入れようと筋肉が動くので、何となく体に違和感を感じます。実は、腹式呼吸をした時にお腹が膨らむのは、肺のすぐ下にある横隔膜が下がり、そこにあった内臓が押し出されるからなのです。

 

肺を正しい大きさでイメージできるようになったあなたの呼吸は、深い呼吸に変わってきていませんか?深い呼吸をすることで、細胞に十分酸素が行き届くようになると、1つの動きに対して、筋肉がよく使われるようになります。すると、今まで酸素不足で休んでいた筋肉が働きだして代謝が上がり、嬉しい変化が起こるのです。

 

☆痩せやすくなる!

ダイエットで筋肉を鍛えるのは、引き締まったボディラインを作ることと同時に、脂肪を燃やすための代謝を上げる役割があるからです。代謝とは、例え寝ていたとしても、体が勝手にエネルギーを消費してくれる機能のことです。全体呼吸をすると、代謝が上がるため、脂肪を燃焼しやすく痩せやすい体になります。また、正しい呼吸で酸素が肌にまで行き渡ることで、肌の代謝も上がり、血行の良いきめが整った肌に生まれ変わります。

 

☆こりがなくなる!

呼吸が浅いと、酸欠によって筋肉が緊張状態になってしまいます。筋肉の動きも収縮し、デスクワークなどの仕事をしている人は特に、肩こり、首こりが酷くなってしまいます。全体呼吸で酸素がたくさん送り込まれることで、筋肉の緊張状態がとけ、それだけで肩こりや首こりなどのこりが自然と解消されます。

 

☆冷え性が軽減される!

冷え性は、酸素が体全体に行き渡らず、血流が悪くなったことから起こるものです。全体呼吸で全身に酸素が行き渡ることで、全身の血流が良くなります。末端まで体に血が通うことで、冷えが軽減されることに繋がるのです。また、今までは汗をかきにくかった人も、全体呼吸を心がけることで汗をかきやすくなります。

 

☆姿勢が良くなる!

全体呼吸を心がけることで、胸襟(胸の骨)が大きく開くようになります。そうすると、胸や肩の周りの筋肉にも酸素と血液が行き渡るようになるのです。また、6ページであったように大きな肺をイメージすると、背中が膨らみ、胸が張ってきます。全体呼吸を心がけることで、正しい姿勢を意識しなくても、自然と正しい姿勢ができるようになります。

 


この記事の投稿者

mitsuyasu
mitsuyasu
ステラ漢方のホームページ、ステラ広場(コラム)のデザイン担当。 お役に立てる情報をWEBを通して発信していきます♪
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